ユアマジェスティ

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第1回  ユアマジェ・パーティ レポート

2022.08.26

「正義」と「狂気」の物語、ここに誕生。

今年情報解禁されつつある「ユアマジェスティ」。

公式Twitter、公式YouTubeチャンネルで続々情報が公開されていくものの、未だ全容を掴むことは叶わない本作のキックアウトイベントが7月31日に開催。

現在、YouTubeの公式チャンネルにて毎週水・金・日に公開されているボイスドラマ「Fragment 0 旅立ちの前に」で登場する王たちの性格や世界観が垣間見えている中、キャストの登壇でさらにユアマジェに触れられる機会となった。

そんな本イベントをレポートする。

 

世に出ている情報が多くないにもかかわらず、観客で満員となった会場。

そして同時配信でイベントを目の当たりにすべくPCやスマホの画面を注目するオーディエンスも含め、ユアマジェへの期待感を感じさせる中、開演を告げる「Pledge of Gold」が鳴り響く。

豪奢で壮大なサウンドで紡がれる一曲がMVとともに流れ終わると、ステージにはイベントのMCを務める坂泰斗と月城日花が登場。

ユアマジェスティで主人公の声を務める二人である。

「今日は、みなさんにユアマジェスティの魅力をたっぷりとお届けして、世界観に浸かっていただけたらなと思っております」と坂。

月城も「今日でユアマジェスティについてたくさん知っていただいて、本作のリリースを楽しみにしていただきたいと思います」と笑みを見せる。

 

 

早速呼び込まれるのは王のいない世界に異世界転生で降臨した王たち。

24人の王がいる中から、この夜登場したのはクララ・ケリー役の大西沙織、コンスタンス役の矢作紗友里、アディ役の山根綺の3人。

「今日はみなさんに「ユアマジェスティ」の世界観を知ってもらうイベントになるんじゃないかなって思うんです。今日のイベントでわたしもこの作品について深く知っていけたらなと思っております」と大西。

「今日は短い間ですが、「ユアマジェスティ」の情報、そして魅力を伝えられるようにいろいろとお話できたらいいなと思っております」と矢作も続く。

そして山根も「今日は楽しい一日にしましょう」とイベントへの心意気を聞かせる。

「正義」と「狂気」の二面を見せる王と共に世界を救うストーリー。

まだまだ未知のことの多い物語の世界を坂と月城を中心に伝えていく。

 

謎のエネミーの襲撃で滅びに瀕した世界で、エネミー対策組織である評議会が苦戦する中突如姿を現した王がエネミーを撃破。

評議会に属す主人公の窮地を救い「国を救うのは王の務め。我をあがめよ」と宣言。

王のいないこの世界に異世界転生した王たち、そして彼らのお世話係であり、戦闘では盾として王に使われることとなるプレイヤーは世界を救えるのだろうか。

そこまで開示されたところでキャストから笑い声と共に「盾として使われるんですか?おふたりが?」と大西からの質問が飛び、「そうです。我々が。なかなかいないタイプの主人公なんじゃないかなって」と坂も苦笑する。

 

「なるほど!打たれ強いんだね!」と矢作の相槌にますます苦笑が深くなる主人公組。

「映像の中で“お世話係”って書いてある前に“下僕”ってあったのが気になって(笑)」と山根も思わず聞いてしまうほど、世界観の紹介からキャスト陣の興味を引く展開に。

 

 

さらにキャラクターたちが旅する世界のイラストも公開。4つの国を紹介する。

「これはもしかしてボイスドラマで言っていた、あの場所では……?」など、見守るファンの心にも過ったのではないだろうか。

眼前に広がる美麗な景色に心が躍る。続けてこのコンテンツの大きな魅力である王たちの「正義」と「狂気」の“二面性”をフォーカスしてのトークに。

「特に王様という存在は、一般社会に生きる我々のような人間とは立場や感性が違います。そんな価値観の違う王様たちの、一つひとつの選択や王様自身の考え方が大きな影響力を持っているわけです。その二面性によって生じる性質もより大きくなっていきます」と新たな情報が飛び出していく。

そんな強烈な個性を持った王たちと主人公がどんな物語を紡いでいくのか、ますます気になってしまう。

登場する王は全員が尊大で絶対的な存在であり、小役人である主人公はそんな王たちを世話しているが、世界を救うことが出来る王をサポートし、王が世界を救う気になるようにあの手この手で誘導するのが主人公の立場であることも、ここでのトークから知ることが出来た。なるほど。

 

そんな主人公は男女の双子である。基本的に性格も口調も同じということで、同じタイミングでのブレスを入れるために坂と月城は一緒に収録をしたのだとか。

ゲームの収録としては珍しい、と驚く王様キャスト陣。

王たちに反抗すれば面倒が起きることを知っている主人公は、彼らに翻弄されているようでありつつ実は敢えて流されているということも公開される。

世渡り上手なスキルを持った主人公なのであった。

その主人公が使える王は歴史上に登場する過去の偉人たちが異世界転生してきた存在。

なにも出来ない主人公のところにたくさんの王が異世界転生してくることもまたこのコンテンツの面白さかもしれない。

そんな王たちにはキャラクターソングがある。

それぞれの王の容姿やCVの声優から応援する王を決めるだけではなく、その王の楽曲によっても「この王が好き」と心が決まることもありえるというのは新鮮。

それぞれのキャラクターのイメージを踏襲した楽曲、さらに各々の王の担当シンガーが声優とは別に存在していることも斬新だ。

 

 

続いて登壇する3名の演じる王が紹介へ。

ボイスドラマでも王たちの雰囲気が届けられているものの、PVからも改めて伝えられ、さらにキャストからも各々の演じる王を紹介。

詳細の記載された紙を取り出そうとする大西に「アンチョコ、アンチョコ」と声を掛けてしまった矢作が、ここから“アンチョコ先輩”と呼ばれることとなったものの(アンチョコとはある世代から上の人たちが使うカンペを意味する言葉。笑)、クララ・ケリー、コンスタンス、アディの見た目や性格が伝えられる。

委員長キャラっぽさのある真面目で規律を重んじるクララ・ケリー、少しヤンキーっぽいところのあるお姉さんキャラのコンスタンス、見た目通りに可愛らしい女の子で戦いが得意ではないアディ。

そんな三人の王の「狂気」面も紹介した後には、それぞれの王のセリフを当てるクイズコーナーが開催された。

4択クイズながら、正解のセリフ以外の3つもゲーム内に登場する王のセリフであるため、サンプルとして聞いたことで思わず対象王の真似をしてしまった大西と山根の芝居でフロアからも笑い声が漏れる。

あれは……あの王かな?と思った観客は少なくないはず!盛り上がったクイズコーナーとなった。

 

クイズコーナーに続いてイベントのために書き下ろされたシナリオによる朗読劇へ。

これまでボイスドラマに登場していなかった主人公(男)、主人公(女)が初披露となるシナリオなだけに、物語の世界観を掴む機会となる時間に胸が躍る。

 

 

ボイスドラマと同じく登場キャラクターの姿がスクリーンに並ぶ。

「実は今、世界は結構な危機に瀕している」という女性主人公のモノローグから始まる物語は、双子の目から見る王たちの日常。

リボンを買ってきたというアディに声をかけるクララ・ケリーたちのもとにコンスタンスも現れる。

 

ワインを飲みたいというコンスタンスを諫めるクララ・ケリーは評議会の小役人の扱いについても彼女たちに物申す。

互いの意見を衝突させるコンスタンスとクララ・ケリー。

魔女と秩序のぶつかり合いはいつしか「この中で一番の王は誰か」というバトルに発展して……!? 

 

振り回される双子はこのバトルを納められるのだろうか。

三者三様の性格がはっきりと出た展開と、初登場の主人公ふたりの様子は「ユアマジェスティ」の世界の、新たな情報を一気に放ったのだった。

 

 

続けてシンガーが登場してのスペシャルなミニライブ。

まずはカンタレラのシンガー・星咲花耶がステージへ。

ストリングスの音色は華やぐ煌めきの音の粒子の中で軽やかに甘くも伸びやかな歌声を聴かせる「天使のクラリオン」で笑顔いっぱいに歌う星咲が印象的だった。

 

続けてマーニャのシンガーの秋奈がゴシック調のサウンドが厳かに響く中でエモーショナルなボーカルが奏でられる「Voron」を歌い上げた。

 

キャラクターのイメージに重なる楽曲を丁寧に作り上げていくこのユアマジェスティ。

Aメロ、Bメロ、サビの展開とガラリと雰囲気を変えるCメロは主線とは違い、まるで違う一曲を聴いているような感覚を覚えるのはコンテンツの持つ“二面性”という特徴があるからこそか。

YouTubeチャンネルでのMVで聴けるワンコーラスではなく、フルコーラスで聴けるからこそさらにその魅力を味わうことも出来た、貴重な時間となった。

 

ライブが終わり、この日の出演者が全員ステージに登場。

「生で、これだけ近い距離でシンガーさんのライブを堪能していただけるのは、なかなか我々でもない機会なので、非常に貴重な経験をさせていただきました」と坂が言うと、月城も「鳥肌が立った」と大きくうなずく。

ライブの感想を訊ねられ「緊張した」と笑みを交わし合う星咲と秋奈。

こういったゲームでの歌唱の仕事は初めての経験という星咲は「キャラクターデザインもすごく可愛いので、カンタレラちゃんを担当できることが嬉しくて、レコーディングにも意気込んで臨みました」と話す。

歌う際にもキャラ設定を考え、掘り下げ、自分の中に落とし込んで歌にすることは難しかったのだとか。

 

一方の秋奈は普段は声優が本業であることもあり、シンガーのオファーがあった際には声優としてマーニャを演じると思っていたのだとか。

歌唱担当だと知り「歌唱のお仕事ということでドキドキだったのですけれども、マーニャちゃんの世界観を表すことが出来るのは、とっても嬉しかったです」と真摯な想いを言葉にした。

そしてキャラクターのCVを担うキャストも、これまでに出会ってこなかった「正義」と「狂気」の表現への挑戦に対しての難しさや楽しさを語った。

 

ここでイベント初出しの情報公開へ。

サティスのシンガーの発表とキャラクターソング「zayfi」のMVが公開される。

オリエンタルな雰囲気を醸すサウンドにエモーショナルなボーカルがインパクト大な一曲に会場は息を飲む。

さらに第二回のユアマジェ・パーティの開催など解禁された情報に拍手が沸いた。

そんなイベントもエンディングへ。

キャストの、シンガーの、制作スタッフの熱い想いが結集した「ユアマジェスティ」のスタートを切れた喜びを、それぞれがメッセージとして会場の観客、そして配信を見守るファンへと届けると、暖かな拍手の中でイベントは幕を閉じた。

まだまだ未知なことが多い本作。このイベントで知らされた情報のみならず今後もどんどん新たな情報によって世界を広げていくことは間違いない「ユアマジェスティ」へと期待を高めながら、宴は終演したのだった。

さぁ、小役人としての準備に掛かろう。